キャリアプランの一つの例は、美容外科看護師が働く美容外科クリニックで昇進していくケースです。美容クリニックは、運営元の規模によっては全国展開されていることがあります。美容外科クリニックで勤務しながらそのまま昇進を目指す場合、転職先の規模をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。個人のクリニックの場合は役職がないケースも珍しくありませんが、大手のクリニックの場合は役職を設けていることが多いです。勤続年数を重ねて講習を受けたり評価されたりすると、昇進できることがあります。
若手の育成に力を入れている法人では、入社3年で昇進するケースもあります。新人看護師の教育管理を店舗の売上管理などを任されたりと、短期間でさまざまな業務にチャレンジできる環境を整えているようです。美容外科クリニックでそのまま昇進を目指す場合、このような教育体制の整った職場に転職するとよいかもしれません。
病院は、看護師の転職先としてポピュラーな場所の一つです。一口に病院といっても形態はいろいろあり、体力的負担を軽く抑えるなら日勤だけの外来勤務や訪問看護、転職後もしっかりキャリアを積みたい場合は病棟や手術室などで勤務する方法もあります。
病院に転職する場合、美容外科クリニックとは環境や業務内容が大きく異なるため、大きなブランクを実感する可能性があるでしょう。しかし病院看護師は常に不足している状態のため、比較的転職しやすいといえます。病院勤務に戻りやすいブランク期間は、一般的に3年~4年といわれています。美容外科の看護師として長期間働いたあとに病院勤務に戻る場合は、技術が追いつかないと感じることもあります。そのため、いずれ病院看護師としてキャリアを積む可能性が濃厚であれば、美容外科で活躍する期間を想定しておいた方がブランクに戸惑わずに済むでしょう。
看護師は病院やクリニックに雇用されるイメージが強いかもしれませんが、フリーランスとして生計を立てる方法もあります。アートメイク看護師は、フリーランスとして活躍する方が増えているといいます。アートメイクとは、眉やアイライナー、リップなどの色をインクで着色する美容目的の施術を行うことです。
アートメイクは医師の指示のもとで施術を行う必要があるため、フリーランスは医師と業務委託契約を結びます。専門スキルを磨き実績を上げるほど、高収入を得られるようになります。医療現場で働く看護師はリモートワークが不可能でしたが、フリーランスのアートメイク看護師はそれが可能です。さらに、フリーランスになると自分の裁量次第で勤務スケジュールを決めることもできます。美容外科の看護師が同じ業界でキャリアを積む場合、キャリアパスの一つとしてフリーランスの道を考えてみることもおすすめします。
すでに美容外科への転職活動を始めている看護師の方は薄々気付いているかもしれませんが、美容外科看護師の求人探しは簡単ではありません。なぜなら美容外科看護師の仕事は人気が高いだけでなく、看護師求人全体のわずか0.5%以下という求人数の少なさで、狭き門に応募が殺到してしまうのです。美容外科への転職を希望している方はつい飛びついてしまいがちですが、あとから後悔しないためにも事前の下調べをきちんとすることが大切です。
華やかなイメージのある美容外科の看護師ですが、その仕事内容は一般病棟の看護師とどのように違うのかを確認してみましょう。美容外科看護師の主な業務は、医療行為・カウンセリング・運営業務の3つに分類することができます。メイン業務となるのは外科手術の介助や準備、患者様のアフターケアなどの医療行為ですが、カウンセリング業務も美容外科に勤務する看護師の重要な役割です。美容医療に関する知識とカウンセリング力を磨く必要があります。
看護師の転職先として、美容外科が大人気です。美容外科の多くは「残業や夜勤が少なく給料が高い」という好条件のため、美容に興味のある看護師のみならず、出産や育児などで夜勤や残業が難しい看護師にとっても美容外科は働きやすく魅力の多い職場といえるでしょう。また、美容医療や施術を社員割引価格で受けられることも人気の理由となっています。お客様の「キレイになりたい」という想いによりそうことも美容外科看護師ならではのやりがいです。