美容系の求人でよく見かける「美容に興味がある人」というフレーズですが、この条件は実はとても重要になります。綺麗でいるための努力ができるかということが大事で、必ずしも容姿が整っている必要はありません。ビジネスマナーだからと渋々メイクをする人ではなく、純粋にメイクが楽しく、メイクで綺麗になる自分が好きだと考えられるような美容に積極的な人が向いています。なぜなら、美容外科に訪れる患者さんは「綺麗になりたい」「コンプレックスを解消したい」という向上心があるからです。担当する看護師がノーメイクであったり、髪も無造作でお肌の状態はイマイチだとマイナスの印象を持たれてしまいます。美容への情熱や配慮がないように思われてしまうかもしれません。
身だしなみを整え美しくあることは、美容外科の仕事の一つといえます。美容に興味がある人は、そういった努力を無理なく自然にできる人です。
美容外科に勤務すると最新の美容情報や技術を知ることができるだけではなく、自分で実際に試用してみることも可能です。自分が綺麗になるのはもちろんですが、施術に対して不安に感じる患者さんへ自分自身の体験談を交えて説明できると説得力があります。新しいことにも恐れずトライできる好奇心がある人がポジティブに働けるでしょう。
コミュニケーション能力は、美容外科の仕事においてとても重要なスキルです。患者さんのお悩みをカウンセリングし、施術に対する不安を取り除くこともあります。親身に話を聞いたり、相槌を打ったり、自分自身の体験談などを交えながら接することで、患者さんとの距離を縮めます。化粧品販売や施術メニューの契約などにノルマが課せられることもあるため、高いコミュニケーション能力と接客スキルが求められます。
まず、正看護師または准看護師の資格は必須条件です。2~4年程度の臨床経験が必要なケースもあります。美容外科はスタッフの入れ替わりが激しく長期で勤務する人が少ないのが現実です。また、スタッフの平均年齢が比較的低いクリニックがほとんどです。雰囲気やイメージをよくするために若いスタッフの需要が多いでしょう。そのため、30代後半以上で採用されるのはなかなか厳しいかもしれません。もちろん全てのクリニックがそうであるとは限りませんが、転職を考えている人はなるべく早めに行動するのがおすすめです。
すでに美容外科への転職活動を始めている看護師の方は薄々気付いているかもしれませんが、美容外科看護師の求人探しは簡単ではありません。なぜなら美容外科看護師の仕事は人気が高いだけでなく、看護師求人全体のわずか0.5%以下という求人数の少なさで、狭き門に応募が殺到してしまうのです。美容外科への転職を希望している方はつい飛びついてしまいがちですが、あとから後悔しないためにも事前の下調べをきちんとすることが大切です。
華やかなイメージのある美容外科の看護師ですが、その仕事内容は一般病棟の看護師とどのように違うのかを確認してみましょう。美容外科看護師の主な業務は、医療行為・カウンセリング・運営業務の3つに分類することができます。メイン業務となるのは外科手術の介助や準備、患者様のアフターケアなどの医療行為ですが、カウンセリング業務も美容外科に勤務する看護師の重要な役割です。美容医療に関する知識とカウンセリング力を磨く必要があります。
看護師の転職先として、美容外科が大人気です。美容外科の多くは「残業や夜勤が少なく給料が高い」という好条件のため、美容に興味のある看護師のみならず、出産や育児などで夜勤や残業が難しい看護師にとっても美容外科は働きやすく魅力の多い職場といえるでしょう。また、美容医療や施術を社員割引価格で受けられることも人気の理由となっています。お客様の「キレイになりたい」という想いによりそうことも美容外科看護師ならではのやりがいです。