美容外科看護師において、最も求められるポイントは接客スキルとコミュニケーション能力の高さです。あえてくだけた話し方をするようなことは美容外科ではありえません。親切、丁寧に、いつもニコニコ笑顔で患者さんと接することが大切です。美意識の高い患者さんとお話するのは看護師にとって大変勉強になります。患者さんの悩みに対してアドバイスするだけでとても喜んでもらえます。
看護師資格があり、良い人材であれば、新卒や准看護師でも採用されることが多いです。しかし、手術の準備からフォローまで、基本的な清潔不潔の知識は必要です。看護学校で習ったはずのことができないとネガティブな印象を持たれてしまいます。注射、点滴を行うことが多いクリニックではそのスキルも必要です。健康な患者さんが多いので、基本的な技術を抑えてさえいれば血管も見つけやすく困ることは少ないでしょう。
外国人の患者さんが来院することも多い美容外科クリニックですが、海外でも日本の医療技術は高く評価されており、医療サービスを目的に来日する外国人が多くなっています。日本の美容外科はスキルが高いのはもちろんですが、丁寧なサービスも人気の一つとなっています。
富裕層の患者さんが多く、ほとんどが高額治療になります。旅行のコーディネーターが通訳をするケースもありますが、看護師が直接患者さんとお話をして説明やアドバイスをしたほうが安心して治療や施術に臨めます。語学力のあるスタッフをきちんと配置していることがクリニックのアピールポイントにもなります。TOEICで言うと700点以上がビジネス英語を話せる目安とされています。しかし、転職活動に合わせてすぐにTOEICで高得点を取るのは大変です。試験でアピールするなら、現時点での点数を提示し、継続して勉強していくことを伝えることをおすすめします。
エステティシャン、メディカルアロマ、リンパドレナージの資格は多くの民間団体が認定しています。それぞれの試験に特徴はありますが、皮膚についての基礎知識の学習は同じです。美容外科では化粧品の販売をする機会もあるので、資格で身につけた知識をもとに説明することができます。各資格の詳細については、以下のサイトを見てみてください。
「一般社団法人日本エステティック協会」は1994年に認定エステティシャン制度を開始、他にも様々なエステティシャンの認定資格を制定しています。
「一般社団法人IMA国際メディカルアロマ協会」ではオンライン受講が可能で、メディカルアロマ国際資格が取得できます。
「一般社団法人THAC医療従事者研究会」ではリンパドレナージ資格取得のための講座を受講することができます。
すでに美容外科への転職活動を始めている看護師の方は薄々気付いているかもしれませんが、美容外科看護師の求人探しは簡単ではありません。なぜなら美容外科看護師の仕事は人気が高いだけでなく、看護師求人全体のわずか0.5%以下という求人数の少なさで、狭き門に応募が殺到してしまうのです。美容外科への転職を希望している方はつい飛びついてしまいがちですが、あとから後悔しないためにも事前の下調べをきちんとすることが大切です。
華やかなイメージのある美容外科の看護師ですが、その仕事内容は一般病棟の看護師とどのように違うのかを確認してみましょう。美容外科看護師の主な業務は、医療行為・カウンセリング・運営業務の3つに分類することができます。メイン業務となるのは外科手術の介助や準備、患者様のアフターケアなどの医療行為ですが、カウンセリング業務も美容外科に勤務する看護師の重要な役割です。美容医療に関する知識とカウンセリング力を磨く必要があります。
看護師の転職先として、美容外科が大人気です。美容外科の多くは「残業や夜勤が少なく給料が高い」という好条件のため、美容に興味のある看護師のみならず、出産や育児などで夜勤や残業が難しい看護師にとっても美容外科は働きやすく魅力の多い職場といえるでしょう。また、美容医療や施術を社員割引価格で受けられることも人気の理由となっています。お客様の「キレイになりたい」という想いによりそうことも美容外科看護師ならではのやりがいです。