病院勤務とは異なり、美容クリニックは残業が少なめで夜勤がありません。入院施設を設けていないため、ほとんどの美容クリニックでは夜勤がなく日勤のみの場合が多いのが特徴です。そして、美容クリニックは基本的に予約診療となるので、利用者が急に増えるということもほとんどなく、繁忙期を除けば比較的時間に余裕があると言われています。プライベートを充実させたい、仕事と家庭を両立させたいといった女性にとっておすすめの職業といえます。
美容外科の求人を見ると、大病院でもなかなかないくらいの高い給与のところが多いです。美容クリニックで行われる施術は診察料金を自由に設定できるので、利益が大きいという特徴があります。治療をするというよりは、質の良い接客でお客様に満足していただくサービスを提供する仕事に近いといえます。また、家庭用美容機器、独自のスキンケアグッズなどを自由に販売し、化粧品メーカーのような売上を上げているクリニックもあります。そのため、高額治療が多いクリニックでは特に看護師の給与水準は高めです。
社割でドクターズコスメの購入ができたり、社員割引制度を利用して施術が受けられたりすることも美容クリニックに転職するメリットといえます。機器やコスメを実際に体験することができる美容クリニックも多く、自然と美意識が高くなるメリットもあります。また、3~6カ月の研修があるところが多く、スキンケア機器を使用した施術や、医療レーザー脱毛照射を基礎から学ぶことができます。未経験でも採用されるクリニックもあることが人気のポイントです。
美容クリニックに通う人は高額な費用を支払う余裕のある富裕層が多い傾向にあります。そして、コンプレックスや悩みを抱えている繊細な人や、美しくあるために努力を惜しまない美意識の高い人が多いという特徴もあります。そのため、看護師の接客とマナー教育に力を注いでいる美容クリニックがとても多いです。言葉遣いや表情の作り方、所作などの高いレベルの接客スキルを身につけることができます。また、他の診療科目で求められるコミュニケーションとは違い、「コンプレックスを解消したい」「綺麗になりたい」という気持ちで受診する患者さんに寄り添って対応できる共感性やコミュニケーション能力、美容に関する流行の美容成分や美容法などさまざまな専門知識が身につくため、マスター出来れば今後にも生かすことができます。
すでに美容外科への転職活動を始めている看護師の方は薄々気付いているかもしれませんが、美容外科看護師の求人探しは簡単ではありません。なぜなら美容外科看護師の仕事は人気が高いだけでなく、看護師求人全体のわずか0.5%以下という求人数の少なさで、狭き門に応募が殺到してしまうのです。美容外科への転職を希望している方はつい飛びついてしまいがちですが、あとから後悔しないためにも事前の下調べをきちんとすることが大切です。
華やかなイメージのある美容外科の看護師ですが、その仕事内容は一般病棟の看護師とどのように違うのかを確認してみましょう。美容外科看護師の主な業務は、医療行為・カウンセリング・運営業務の3つに分類することができます。メイン業務となるのは外科手術の介助や準備、患者様のアフターケアなどの医療行為ですが、カウンセリング業務も美容外科に勤務する看護師の重要な役割です。美容医療に関する知識とカウンセリング力を磨く必要があります。
看護師の転職先として、美容外科が大人気です。美容外科の多くは「残業や夜勤が少なく給料が高い」という好条件のため、美容に興味のある看護師のみならず、出産や育児などで夜勤や残業が難しい看護師にとっても美容外科は働きやすく魅力の多い職場といえるでしょう。また、美容医療や施術を社員割引価格で受けられることも人気の理由となっています。お客様の「キレイになりたい」という想いによりそうことも美容外科看護師ならではのやりがいです。